起業 2017 10 7

 起業する時は、普通、小さいところから始めるでしょう。
最初は、従業員は、2、3人程度から事業を始めるでしょう。
あるいは、自分一人で事業を立ち上げるかもしれません。
さすがに、最初から日本全国を網羅する大企業を起業したいという人はいないでしょう。
 ところが、不思議なことに、
政党を「起業」する時は、
日本全国を網羅する「大政党」を起業したいと考える人たちがいるのです。
 しかしながら、企業も政党も、日本全国を網羅するとなると、
組織論から言えば、
日本全国に「支社」や「支部」を置く必要があります。
 だからこそ、企業や政党を起業する時は、
最初から大企業や大政党を立ち上げることは不可能です。
 もちろん、このようなことが可能になる場合があるかもしれません。
歌手や芸能人が、テレビの力を借りて、
急激に人気が沸騰して、全国各地にファンクラブができてしまうかもしれません。
 しかし、このような芸能人は、「一発屋」で終わる場合が多いでしょう。
たとえ、芸能人であっても、
全国各地に、地道にファンクラブを作っていったほうが、
人気が長続きします。
 ましてや、何十年も続く本格政党を作りたいならば、
「自分の代では花が咲かないかもしれないが、
自分の遺志を継ぐ者がきっと花を咲かせる」という信念で立党すべきです。
 もちろん、産業界には、
始めから、立ち上げた事業が大企業に高額で買収されるのを期待するという手法があります。
まさか政党も、そういう手法を使うのではないでしょうね。
 それにしても、政治家というものは、基本的に「一人親方」なので、
経営論や組織論を説いても、なかなか理解してくれません。


























































































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